ドキドキ子猫育て <その2>
前回の続き
病院に行く度に先生や看護師さんから「お腹ポンポコリンだねぇ」と言われるようになっていったしーちゃん&ちゃーちゃん。
語感も可愛いしそれが褒め言葉だと信じ、「そうなんですぅ。ポンポコリンなんですぅ♪」と単純に喜んでいた私。

先生の言う「お腹ポンポコリン」は単に可愛いという意味ではなかった
生後約30日
・しーちゃん 420g
・ちゃーちゃん 440g
家に来た初日が二匹とも80gだったので約1か月で5倍以上の体重になった。


離乳食になって動きまわるようになれば勝手に引き締まってくるでしょうと安易に考えて、
乳児期特有のポンポコリンを微笑ましく見守っていたら、
先生から「さすがに体重増えすぎ、授乳量を減らして。」との指示。
あぁ、ダメだったのね…。
赤ちゃん猫からチビッコ猫に
いままではちゃーちゃんがミルクを飲むのが下手で、しーちゃんがミルク優等生だったのが、離乳食になると立場が逆転した。
hill’sのa/d缶をミルクで延ばしたものをあげていたのだが、ちゃーちゃんはこれをすごい勢いで完食。
口の周りも汚さずお皿は洗った後のような美しさ。
ミルクの時は何度も鼻からミルクを逆流させ、飲み終わった後は首のあたりまでミルクがついて、こぼれたミルクの量がすごかったのに、
どうした?ちゃーちゃん。
それに対し、しーちゃんはなかなか食べようとしない。
混ぜるミルクの量を増やしておもゆのようにしても食べたがらない。
ミルクのほうがいいと言わんばかりに哺乳瓶を探す。
結局こちらが根負けしてミルクをあげる。
調べたら、今までと違う食事の摂り方なため離乳食に馴染めない子もいるそうだ。
お母さん猫だったらうまく食べられるように誘導できるんだろうな。
下痢・謎の皮膚炎・その他いろいろありながらも大きくなった!
ある日、しーちゃんの顔に何かが付いているのに気づきかさぶたかなと思っていたら、数日後には顔の多くの部分が黒くなってしまった。
ちゃーちゃんと隔離したほうがいいかなと思いちゃーちゃんを見ると、こちらさんの顔にもぽちっと黒いものが…。
時すでに遅し
まぁ…、うつるよなぁ。
病院で診てもらい疥癬の可能性があるとして顕微鏡で調べてもらったが、ダニは見当たらなかったらしい。
真菌の検査もしてもらったが、こちらも陰性だった。
毎日塗り薬を塗り、抗生剤を飲ませ、症状のひどい顔を中心に消毒をした。
ケージも毎日掃除をして、自身の手洗いもマメにした。
この謎の皮膚炎の為ワクチン接種が遅れ、小町・侘助との同居も遅れてしまったが、本人たちはそんなこたぁ気にしない!
二匹で毎日ドタバタと刹那的に過ごしていた。
あまりにも元気な為忘れていたが、家に来た時みられたしーちゃんの左後ろ脚の奇形はいつの間にか治っていた。
なんならちゃーちゃんより足が速いくらいだった。
皮膚炎が完治し晴れてワクチン接種、猫白血病ウィルス・猫エイズ検査をし(二匹とも陰性)、小町・侘助と同居になった。
侘助は子猫の存在が面白いようで、走り回るしー&ちゃーを目で追い、たまに自分も追いかけっこに混ざっていた。
(子猫たちには無視されていた…。)
小町はしー&ちゃーのエンドレス鬼ごっこがたまにいら立つみたいで、子猫たちが我を忘れてはしゃぎまくるピークで、
「うるせー!」とドスを利かす。
漫画『動物のお医者さん』のミケのように叱るタイミングが絶妙なのだ。
しーちゃんは小町の教育的指導などどこ吹く風なのに対し、ちゃーちゃんは少し怖かったらしく大人になった今でも小町にはとても礼儀正しく振舞う。
しーちゃん、元気でね!
生後4か月になった8月、しーちゃんには新しい家族ができた。
猫ちゃんを飼っているご家庭で、猫ちゃんをとても大切にされている。
先住猫ちゃん達もその方の元でとても幸せそうなので、私のほうからしーちゃん・ちゃーちゃんのどちらか一匹を家族にしてもらえないかとお願いした。
しーちゃんもそのご家族の一員になれて幸せに過ごしてくれていると思う。
ちゃーちゃんはうちの子になった。
名前はそれまで呼んでいた「ちゃーちゃん」からかけ離れない音のほうが、本人も混乱しないかなと思ったこと、そして新茶の時期に生まれたということもあり、おちゃまろになった。












