アレルギー?風邪?ワンちゃんの気になる咳【気管虚脱】
先日の記事で預かり犬ジョイ君の吐き気止め顛末をお話しした。
それと同時進行で咳の症状もあったため、今回はその話をさせてもらう。

ジョイ君にみられた咳の症状
ジョイ君は以前から咳をしていた。
具体的な症状は以下のとおりだ。
- 水を飲んだ後むせる
- 興奮して走り回った後数回咳をする
- 散歩中お友達ワンちゃんを見てリードを引っ張って駆け寄るとき「カッ!カッ!」という咳をする
単に咳といっても、いろいろな要因があるとのこと。
ウイルス・細菌感染、誤飲・誤嚥、アレルギー等。
診察・診断
獣医さんによる診察は次のとおり。
- 触診
- 血液検査
- レントゲン撮影
その結果導き出された結果
- 触診 のどのあたりを軽く刺激(カフテスト)
↳軽く咳き込む
↳正常なら咳き込むことがない
↳気管に何かしらの異常がある - 血液検査 CRP値(炎症反応を示す値)は正常(0.7mg/dl)
↳感染症などの可能性は低い - レントゲン撮影 正常な時と咳をしている時2枚撮影
↳咳をしている時気管が少し潰れていた
↳肺は正常
以上の検査で獣医さんが導き出したジョイ君の状態は
とのことだった。
気管が本来の強度を失って押しつぶされたような形に変形し、呼吸に障害を起こす病気です。小型犬に多い疾患で、中高齢の犬に多くみられますが、若齢の犬でもみられます。
『みんなのどうぶつ病気大百科』
(軽度と診断されたのは、慢性的に気管がつぶれているのではなく、咳をするときに通常時の半分くらいに潰れることと、咳自体がひどくないことのため)
原因は明らかになっていないらしいが、首輪で圧迫され気管がつぶれてしまうこともあるそうだ。
ただ、ハーネスor首輪どちらが良いかというと、様々な意見があるため、ここではあくまでも気管虚脱の要因の一つである可能性、とだけ言わせてもらう。
気管虚脱の治療 そしてジョイ君の場合
気管虚脱と診断されたときの治療方法としては
重度の場合、チアノーゼや呼吸困難があるときは酸素吸入などの処置をする。
そして、潰れた気管をステントで元の状態に戻す外科手術が行われることがある。
軽度の場合は、気管拡張剤や鎮咳薬などの内科治療が行われる。
ジョイ君の場合は、咳がそれほどひどくないため様子見になった。
伯母にとっても私たちにとっても大事なジョイ君には、元気なシニア生活を送ってもらいたい。
