犬の不穏状態って?薬の副作用で起きたこと【ボミットバスター】

昨年からお預かりしている伯母のワンちゃん(ミニチュアダックスフンド・♂・ジョイ:以下ジョイ君)。
今年で12歳のシニア犬だが、毎日元気に過ごしている。
だが、犬も人と同様で季節の変わり目になると体調が悪くなることがあるのだろうか。
鼻水や咳が出ているな、と思っていたら二度嘔吐をした。
猫だったら割とよくあることなのであまり気にはならないのだが、普段吐くことがほとんどないジョイ君が吐いたので、心配になり動物病院に連れて行った。
目次
処方された薬は『ボミットバスター』
獣医さんに診てもらい、吐き気止めを処方された。
その名もボミットバスター(共立製薬株式会社)
胃炎・腸炎に伴う嘔吐や食欲不振に効果がある吐き気止めだそうだ。
共立製薬のバスターシリーズは、猫にも処方されたことがある。
整腸剤のビオイムバスターと止瀉薬のディアバスターだ。
このバスターシリーズは嗜好性が高い素材で作られているようで、侘助はおやつのように喜んで食べてくれる。
小町とおちゃまろは、狂ったように食いつく侘助をいぶかしげに見ていたのだが、おいしそうに見えたのか侘助のように欲しがって食べるようになった。
嗜好性の高い薬は、飼い主側からしてもとても助かる。
(魚のエキスが入っているため魚アレルギーがあるワンちゃん・猫ちゃんの場合、獣医さんにご相談ください。)

落ち着きがなく夜ずっと鳴き続ける…どうしたジョイ君?
病院に行った当日は吐き気止めを注射してもらったため、翌日から投薬を始めた。
吐き気は投薬初日から止まったようで、嘔吐も吐きそうな素振りも食欲不振もなく安心していた。
ところが薬を飲み始めた次の日くらいから、ジョイ君の様子に変化が現れ始めた。
いつもはお昼寝をしている時間も落ち着きなくウロウロと徘徊をする。猫や私に向かってキャンキャンと吠える。
普段は就寝時ケージに入り落ち着いてすぐ寝るのに、夜中ずっとワンワン・クーンクーンと鳴き、ケージをこじ開けようとする。
普段とは違う興奮した様子でどうしたものかと頭を抱えていた。
そこで姉が(ジョイ君の就寝時のケージは姉の部屋にあります)薬の副作用かと思い、調べてみたところ…。
ビンゴだったようだ。
「不穏状態」とは?「運動失調」とは????
なんでもこのボミットバスター錠を服用した際、ごく稀に
・本剤の投与によりまれに流涎、不穏状態、四肢あるいは頚部の振せん、運動失調の症状が現れることがある。このような症状が現れた場合には投与を中止すること。症状は通常数時間以内に回復する。
『動物用医薬品等データベース』より
のような副作用が現れるらしい。
もの知らずな私はさらに調べた。不穏状態ってなんだ?運動失調ってなんだ?
不穏状態:行動が過剰で落ち着かない状態のこと。
運動失調:筋が協調的に動かないため、円滑に姿勢保持や運動・動作ができない状態。ふらつき。
だそうだ。
ジョイ君の場合、流涎や運動失調らしき症状はなく、不穏状態のみであった。
上の『動物用医薬品データベース』にも記載されている通り投薬を中止したら、その日の夜には落ち着いたいつものジョイ君に戻った。
どんなに良い薬でも副作用のリスクはある。獣医さんに相談しながらうまく付き合っていこう。
後日動物病院で先生に聞いてみたところ、やはりボミットバスターには同様の副作用があるとのことで、症状が出た段階で投薬中止をしたのは問題ないと言われた。
多くの人たちの努力と臨床実験に参加してくれた動物たちのおかげで、とても良い薬がたくさんある。
その中から患者さん(患動物さん)に合った薬を先生が処方してくれる。
我が家でも特に大和が薬には本当にお世話になった。
でも、どんなに良い薬でも副作用のリスクはある。
同じ薬を飲んでも副作用が出ない子もいるだろう。
病気を治すつもりで飲んだ薬で副作用が出てしまうと焦ってしまうが、ネットで調べたり獣医さんに相談したりして対応していきたい。
