小さなハンター!害虫を食べるクモと共生のコツ

昔、どこから得た情報か忘れましたが、クモは益虫だから姿を見ても殺さないほうがいいと聞いたことがあります。
それ以来、私はクモをむやみに殺さず、そのままにしておく派です。
…とはいえ、益虫って本当? どんな虫を食べてくれるの? と疑問も湧いてきました。

クモは“害虫ハンター”
クモの主食は、私たちが「うわ、やめてほしい!」と思う虫たち。
- 蚊
- ハエ
- ゴキブリの幼虫
- 蛾やその幼虫
- アブ
- 小さなアリ
つまり、彼らは私たちの暮らしを陰から守ってくれる害虫退治部隊なのです。

日本でよく見る“頼れる隊員”
クモの名前 | 特徴 | 得意な獲物 |
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アシダカグモ | 大型・足長・夜行性。糸は張らずに歩き回って狩る | ゴキブリ、ハエ、蛾 |
ハエトリグモ | 小型で目がクリっとして可愛い。ジャンプで一撃 | 蚊、コバエ、小さな蛾 |
ジョロウグモ | 庭や林に大きな円網を作る | 蛾、ハエ、アブ |
オニグモ | 夜だけ網を張る“夜間パトロール型” | 飛来する虫全般 |
アシダカグモは大きいので室内で見つけると、さすがにちょっとびっくりします。
ハエトリグモは小さくて黒くて歩き方もピョンピョン跳ねるようで可愛いですよね。
アシダカグモやハエトリグモ等を家グモと呼ぶようですが、私は昔からアシダカグモを家グモ、ハエトリグモはそのままハエトリグモと呼んでいました。
ジョロウグモは名前(女郎)や見た目からも妖艶な雰囲気を持っています。
オニグモは今回調べて初めて知ったのですが、見たことあるようなないような…。名前は強そうですね。
上手な共生のコツ
とはいえ、その外見から嫌だなと思う人も多いことでしょう。
生理的に無理!という方に「いやいや、でもね、クモは益虫なんだから仲良く共存しなさいよ。」とは言えません。
ですが前述したように、クモと共生って人間にとっても悪いことじゃないみたいですよ。
- ハンターだと思って接する
無理に追い払わず、そっとしておく。 - 危険な種類は見分ける
セアカゴケグモなど外来毒グモは要注意(背中に赤い模様)。 - 食堂(害虫)を作らない
生ゴミ放置や湿気を減らすと、害虫もクモも増えすぎない。 - 巣の掃除は適度に
巣が増えすぎたら軽くリセット。
クモの中には毒グモもいますし、いくら虫を取ってくれるからといってクモの巣を放置し続けるのは、見た目もよくないですから、「ほどほどに」がちょうどよいのではないでしょうか。
クモは縁起もの?
昔から日本にはこんな言い伝えがあります。
朝のクモは福を呼ぶ、夜のクモは盗人を呼ぶ
科学的根拠はないですが、昔から暮らしと関わってきた証拠ですね。
また、ネイティブアメリカンのお祈りの道具(お守り?)で、クモの巣をモチーフにしたドリームキャッチャーも有名です。
朝、クモを見かけたら「今日もパトロールご苦労さん!」と声をかけてあげてもいいかも♪


