里山に馴染んで建つ古刹・平澤寺参り
我が家のファーストキャットである大和が眠る動物霊園は、平澤寺(へいたくじ)というお寺に併設されている。
お寺付属の動物霊園ということで、しっかり供養してもらえそうだったためそこを選んだ。
行ってみると、まわりの風景がTHE!日本の里山!といった心が安らぐものだったので、
今も大和のお参りを大義名分によく訪れている。

布袋山自在院平澤寺 通称平澤観音
平澤寺は静岡市駿河区平沢にある古刹で、平澤観音(ひらさわかんのん)とも呼ばれている。
日本平山頂まであるハイキングコースの途中にあり、ハイキングを楽しんでいる人々が参拝する姿もよく見られる。
始まりは和銅年間、行基がこの地に観音像を彫り、安置したことからだとされている。
それにしても行基上人ゆかりの地のなんと多いことか。
全国のいたるところで井戸を掘ったり、仏像を彫ったり、寺を建てたり、橋を掛けたりすごい人だったんだなぁ。

観音堂まで続く石段をのぼる…のぼるぞ!
山門から観音堂まで石段が続いている。観音堂の隣に動物霊園がある。
大和を火葬してもらった時は、お寺の脇道を通って動物霊園に車を横付けできたが、
参拝時は山門から階段を上っていかなければならない。
趣のある素敵な石段だ。…何段あるんだろうねぇ…結構あるねぇ…さぁのぼりますか。
途中一回休憩をはさんでやっと上った。
体力ナッシングおばさん頑張った!
観音堂でお参りをしてから、大和が眠る動物霊園へ。

動物霊園の納骨堂には線香が焚かれ、私が行く少し前にもお参りした人がいたのがわかった。
みんな亡くなったペットに会いたいよね。
そこに大和はいるのか?…ま、いっか♪
大和が亡くなった時、なきがらを火葬してもらった後、お骨の半分は霊園の納骨堂に、半分は自宅に持ち帰った。
だからここには大和が半分眠っている。
だがしかし!そもそも大和はここにいるのか?
『千の風になって』ではそこにいませんと言っているし、
虹の橋のたもとにいるという人もいる。
虹の橋を渡ったという人もいる。
違う毛皮を纏って生まれ変わっているという人もいる。
少なくとも生前この場所に行ったことがなかった大和の魂がここにいる可能性は限りなく少ない。
でも、こんなに素敵なお寺(のなかの動物霊園)に、大和のお骨が収められているからという理由で、時々お参りに来ることができる。
やはり大和のお陰だ。
ありがとよ、ヤマさん。


お寺併設の動物霊園という安心感
大和が亡くなった年の秋に平澤寺から動物供養祭の案内が来た。
平澤寺のご住職が亡くなったペットの為にお経をあげてくれるというものだ。
その時は申し込まなかったが、半分とはいえ納骨してもらっているのだから申し込めばよかった、と後悔した。
平澤寺では、動物供養祭以外にも節分会や護摩祈祷などが行われている。
特に大護摩祈祷は毎月17日に行われているそうなので、一度祈祷してもらいに行こうと思っている。
アクセス
平澤寺周辺は日本平ハイキングコースの一部になっているため、JRまたは静岡鉄道を利用して歩く方もいるが、かなり距離があるためハイキング目的の方以外は自動車利用がおすすめだ。

車利用
東名・日本平久能スマートI.C出口左折→約3km池田街道(右側にガスト、左側に耳鼻咽喉科医院)を右折→約3km先右折(角に『平沢ライディングガーデン』看板あり)→約2km先
※池田街道を右折した後の道は住宅地の先が山道になるため少し道幅が狭くなります。ハイカーもいるため気を付けて走行してください。
公共交通機関利用
電車 JR東海道線・草薙駅または東静岡駅下車 そこからタクシーで15分ほど
バス 静鉄ジャストラインJR東静岡駅南口 日本平線日本平ロープウェイ行乗車→約8km(約14分)舞台芸術公園下車→舞台芸術公園内を通り約1.3km(19分)