パニック映画の主役とエキストラと傍観者とスタッフ
……。
まさかあんなことになるなんて。
タイトル 『ICHIGO -1.08』
主役 イチゴ頭怪獣(侘助)
エキストラ おちゃまろ
スタッフ わたし
傍観者 小町

目次
発端は侘助の股舐めと可愛いイチゴ柄のカラー
侘助はごくたまに股をしつこく舐めることがある。
以前は病院で薬を処方してもらいすぐ治った。
今回は甲状腺機能亢進症の診察日に一緒に診てもらおうと思い、それまで自宅で様子を見ていた。
猫のザラザラした舌で舐めるので腫れてしまい、おしっこをするときにヒリヒリするようでまた股を舐める、という悪循環に陥ってしまった。
そういう時は、パラララッパラ~♪エリザベスカラー!
病院で買ったプラスチック製のカラーだと後ろにしか進めなくなるため、布製のカラーを買った。
届いたのは可愛いピンクのイチゴ柄のもの。
はじめは戸惑うかもしれないけれど、慣れたらいろいろ動きまわれるよ!わび!
だが、そんな予想は見事に外れた。

爆走するイチゴ頭怪獣(猫)と恐怖で逃げ惑う人(猫)
なんと!装着したとたん部屋中を爆走し始めた侘助。12歳のおっちゃん猫とは思えない速さだ。
動体視力の衰え著しい私の目では追えない。
とにかくカラーを外さなきゃ!と侘助を捕まえようとしていたその時、侘助がいる場所とは違うところのカーテンが落ちた。
え?なに?なに?今度は一体何なんだ?
おちゃまろが、爆走する侘助を頭がイチゴ・体が猫のお化けにでも見えたのか、怖くてパニックを起こし、
カフェカーテンに飛びつきカーテンとともに床に落ち、その後ケージの一番高いところに登ってウーウー唸っていたのだ。
イチゴ頭怪獣が去った後
まず、侘助を捕まえてカラーを外す。
次にパニックになっているおちゃまろを下に降ろして落ち着かせる。
カーテンは…、とりあえずそのままでいいや。
ケージにしがみついていたおちゃまろをなんとか下に降ろしてしばらく抱っこしていたが、瞳孔がまんまるでドキドキがなかなか収まらない。
ふと足元を見たら血が出ていた。
カーテンとともに床に落ちたときかケージのワイヤーを登った時に傷つけてしまったのだろう。
おちゃまろと侘助には可哀想なことをしてしまった。
カラーは嫌がるのでこの年まで着けずににきてしまったが、若いうちから慣れさせておけばよかった。
それにしても、カラーを付けた状態であんなに速く走れるなんて、びっくりしたなぁ。
エキストラを気遣う主役、そして傍観する者
おちゃまろの止血をして(ティッシュで押さえただけ)、落ち着くまで抱っこしていたら、
一足早く落ち着いた侘助がおちゃまろに顔を近づけて心配するような素振りをしてきた。
「おちゃ、どうしたの?怖いものでも見たの?大丈夫?」とでも言っているのだろうか。
なんて優しい…、ってアンタ!
イチゴ頭で爆走していたアンタが怖かったんだよ!
なんなら私も別の意味で怖かったし!
そこでハタと気付いた。
小町は?何してた?やはり怖がってどこかに隠れてしまったのだろうか?
こまちゃ~ん、もう出てきて大丈夫だよー!怖かったねー。
小町を安心させるために出来るだけ穏やかに声を掛けながら部屋を見渡したら、
いつも昼寝している場所で、心底迷惑そうな顔してふんぞり返っている小町がいた。
あぁ、なんかうるさくしてすみませんでした。




推奨 子猫のうちから首輪などで慣れさせること
大和を飼っていた時は、うちの子になってすぐに首輪をつけた。
1頭飼いで過保護過干渉だったこともあり、可愛い首輪があれば買い、革や布で手作りまでした。
今飼っている猫たちには首輪をつけていない。
理由は覚えていないが、多分面倒になったんだと思う。
でも今回の、カラー着けただけで大騒ぎ→おちゃまろ怪我の流れで、子猫のうちから首輪などをして慣れさせておけばよかったと反省した。
個体差もあるだろうが、猫は馴染みのないものに警戒する動物なので、首輪も知らない侘助にとってカラーは受け入れがたいものだったのだろう。
今後またカラーを着けることや迷子になった時のことを考えて首輪に慣らしていかなければいけないなと痛感した。


