【シニア猫】侘助さん、甲状腺機能亢進症だってよ!【猫の甲状腺機能亢進症】
侘助(12歳)、毎日ご飯もたくさん食べて元気なんだけれど、その元気さに違和感があって、
調べてみたらちょっと気になる病気がヒットした。
その名も『甲状腺機能亢進症』
・10歳以上の高齢猫に多く見られる→該当
・食欲の増加→増加というか元々食欲はある
・体重の減少→該当
・活動性が高まる→該当
・落ち着きがない→該当
・性格が激しくなる→該当なし
あんれまぁ!こりゃ大変!

そもそもなぜこの病気を疑ったかというと…
侘助は子猫の頃からぽやんとしていて、ワイルドキャット似のキジトラ柄にもかかわらずワイルドさがみじんもないのんびり屋さんだ。
それがここ最近、朝方に鳴きながらウロウロしたり、目が爛々としていたり、ご飯をモリモリ食べているのに痩せてきたりして、
普通に元気なのと違うような気がしてきた。
でも見た感じ元気なので、すぐにでも病院で診てもらわなければ!という気持ちになりにくかった。
食べても痩せるということで糖尿病も考えられたが、昨年検査した際には糖尿病を示す値は出なかった。
元気だからそのままでいっか
でも、同じ歳の小町も元気だけど侘助に対してだけ違和感があるのは変かな
取り敢えず調べてみっか
…で出てきたものが上記の症状(該当多数)だったため、病院で一度検査してもらうことにした。


トータルT4検査という謎の検査
病院の先生は私の話をフムフムと聞いた後、甲状腺のほかにも検査してみますか?と聞かれたので、お願いした。
侘助は「アイヤァァ…」と消え入りそうな声で抗議をしたが、侘助の為なんだから我慢しておくれ。
採血をして待つこと20分くらいだろうか、検査結果が出た。
A4の紙2枚にいろんな項目の検査結果が記載されていたが、遠目でもわかるほどしっかり!そこの項目だけが赤く(異常値)なっていた。
その項目こそがトータルT4(甲状腺ホルモン)値。
このトータルT4の値は正常値が0.8-4.7μg/dLらしい。
侘助の値は8.2μg/dLなので、正常値よりかなり高値で甲状腺に問題を抱えているのが確実とのことだった。
ALT値も高かったが、これは甲状腺の異常によって起きている場合が考えられるそうで、
甲状腺の値が治まれば一緒に収まるだろうとのこと。


治療はチロブロックという薬で少しずつ量を調節しながらやっていきましょうということになった。
フードでT4値を安定させる方法もあるらしいが、それ以外のものは一切食べられなくなるという…。
横で小町とおちゃまろがちゅーるを食べている間、侘助は食べられないってこと?
それはあまりにも侘助が可哀想なので、副作用の心配は多少あるものの薬でやっていこうと思う。
一見元気に見える病気ってなんのトラップ?
故大和が白血病ウイルスキャリアで、病院の常連か⁉というくらい病院に行っていた。
自己免疫性溶結性貧血でぐったりする大和を、先生に診てもらうだけでなく自分でも何とかしてあげたくて、
インターネットや本でいろいろ調べてみたが、それらの情報を知ってかえって落ち込むことも多かった。
だから今いる猫たちに病気の疑いがあった場合は、ネットで調べるのは参考程度にして、違和感があったら病院へ行こうと決めていた。
だが、今回の侘助の件では元気で食欲があり緊急性が低いように見えてしまい、
病院は行ったほうがいいのかもなぁ、で止まっていた。
老猫が元気で食欲があったらそれはもしかしたら病気かもしれませんよ、ってすごく捻りの効いたトラップのようだ。
でも、違和感を抱いたらすぐ行動したほうがいいんだな。
動物病院や猫の専門知識を持ったサイトで検索し、あてはまりそうな病気が出てきたら迷わず病院に行く。
侘助も元気というよりギラギラした状態だったのだから、心地よくはなかっただろう。
ごめんよ。
お薬、頑張って飲もうね!

