魅惑の深海魚を見に沼津港深海水族館へ

何故か唐突に「魅惑の深海魚」というフレーズが頭に浮かんだので、沼津港深海水族館に行ってきた。

まずは千本浜公園へ

沼津市千本浜公園はその名の通り広範囲に形成されている松原の先にある海浜公園だ。
公園といっても遊具や芝生広場があるわけではなく、海岸に沿って出来た堤防そのものが公園になっている。
人々は堤防道路で散歩をしたり、堤防の段差に腰掛けたり、海で遊んだり思い思いに過ごすことができる。
台風が接近中な為いかがなものかと思ったが、波は穏やかで風も強くなかった。
釣りをしている人や散歩をしている人がちらほらいたが、ごった返すといったふうではない。

沼津千本浜海岸 Lightroomにて補正
クラゲ?が打ち上げられていた
海も見たしクラゲも見たところでお目当ての沼津港深海水族館へとGO!

入口にメンダコのオブジェ!いるのか!?メンダコ!

千本浜公園から車で5分くらいの距離にお目当ての沼津港深海水族館がある。
観光地として整備された『港八十三番地』の中心施設だ。
『港八十三番地』は昔ながらの港町を現代風にアレンジしたような和モダンな複合施設で、
規模は大きくはないが、大きな提灯が飾ってある入り口を見ただけで、
港町の活気を体感できるようでワクワクした気持ちになる。

水族館は入り口から混んでいた。
人が多すぎてなかなか前に進まない。
そんな人々の多くが見たいのがメンダコ…だと思う。…多分。

メンダコは深海にすむタコの一種だそう。
深海生物というと見た目がグロテスクなイメージが強かったが、これはカワイイ!
入口に続く道のあちらこちらに飾ってあるオブジェを見て、自然と期待が高まっていく。

そして入場口付近、可愛いメンダコの写真の横に、「只今メンダコの展示はおこなっておりません」の文字。
うぐぐ…残念…。

今が禁漁期間に当たるそうで、展示再開は10月頃らしい。
そもそもメンダコは陸揚げされると1週間くらいしか生きられないとのこと。
でも、その儚い命のメンダコを沼津港深海水族館は50日ほど飼育したんですってよ!
(サンシャイン水族館が2022年に76日飼育し最長記録を更新したそうです)


そう考えると水族館の運営って大変なんだなぁ…。

展示されていなくても大人気!

生きた化石の標本がたくさん!

昭和の子供だった私にとって懐かしい動物というものがある。
ツチノコ、エリマキトカゲ、ウーパールーパー、etc.
そしてシーラカンス。

大昔から生き続けてきたと聞いて、1個体が生きながらえてきたと勘違いし、「そのシーラカンスは一体何歳なんだ?さすが生きた化石だ!」
と感心していた子供時代の私…、なんて可愛いお馬鹿さんだっただろう。

そんな子供の頃を思い出させてくれるシーラカンスがそこにいた。
しかも結構たくさん。
冷凍・剥製・魚拓、様々な形態でコレクションされていて圧巻だ。
そして、子供時代の自分がこれを見たら「ここにいるシーラカンスはみんな何億歳まで生きたご長寿さんなんだなぁ」と感心していたに違いない。

冷凍保存されたシーラカンス

グロかわいい深海生物たちがまだまだ沢山!

この水族館にはその他にも、メガマウス(剥製)、タカアシガニ、ダイオウグソクムシ、といった深海魚界のスターたちが所狭しと展示されている。
それらはみなグロテスクなご面相だったり、摩訶不思議な形をしていたり、自分の想像や予想をはるかに超えたものばかり。
深海の世界って奥が深いんだなぁ。深海だけに…。

ちなみに最初に頭に浮かんだ「魅惑の深海魚」という謎のフレーズは、
前日に見た『バックトゥザフューチャー』に出てくるもので、正確には「魅惑の深海パーティー」だった。

沼津港深海水族館は、規模はそれほど大きくはないが深海と銘打っているだけあり、深海生物をよく知るにはとても良い水族館だった。

付近には食事処や干物などの美味しい魚介を買える市場やお土産を買える店があり、漁港らしいにぎやかな雰囲気も楽しめる。

次は10月以降に行って是非メンダコを見たい。

※多くの水族館がそうであるように沼津港深海水族館もフラッシュ撮影禁止です。
 感度を上げまくって出来るだけ水槽に近づき写り込みに気を付けて撮影しました。
 (魚を驚かせないように、他のお客さんの邪魔にならないよう忍者になったつもりで撮りました。)

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