配られたカードで勝負することを決めた繊細さんの話【HSP/HSE】

繊細な人のことをHSPというらしい、と知ったのは5年ほど前か。
すぐびっくりする・怖がり・共感性が高い・人混みに行くと人酔いする・音やにおいに敏感等々…。
う~ん、当てはまる!当てはまるぞ!
ビビりで他人軸で物事に敏感な自分が嫌で、豪放磊落(ごうほうらいらく)な人間になりたいとずっと思っていたけれど、HSPという気質なんだとしたらそれは無理だ。
それならどうしたらいい?
『PEANUTS』でスヌーピーがいいことを言っていた。

ルーシー「(スヌーピーに向かって)時々わたしは、どうして犬なんかでいられるか不思議に思うわ。」
スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ。それがどういう意味であれ。」
                                 『PEANUTS』より


HSPとは?4タイプの繊細さん(素人解説)

※素人の解説です。浅い知識と薄い内容なため、詳しいことを知りたい方は専門家のコンテンツをご覧ください。

HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)の略で、感受性が強く、刺激に敏感に反応する気質を持った人のことをいう。

気質ということなので、発達障害や人格障害、精神疾患ではなく元々の性格ということだ。

HSPの主な特徴

🔹 刺激に敏感
 → 大きな音や強い光、人混みなどの刺激を受けやすい

🔹 深く考えすぎる
 → 些細なことでもじっくり考え、先のことまで想像しがち

🔹 感情移入しやすい
 → 他人の気持ちを強く感じ、共感しすぎて疲れることも

🔹 環境の変化に敏感
 → 些細な変化に気づきやすく、違和感を覚えやすい

🔹 ひとりの時間が必要
 → 刺激を受けすぎると疲れやすく、休息が大切

🔹 プレッシャーに弱い
 → 急かされたり、評価を気にしすぎたりすると力を発揮しにくい

🔹 直感が鋭い
 → 物事の本質や人の気持ちを察知しやすい

このような特徴をベースとして持ちつつ、そこから4つに分類される。
●HSP (繊細/刺激を追い求めない/内向的)

●HSS型HSP (繊細/刺激を求める/内向的)

●HSE(繊細/刺激を求めない/外向的)

●HSS型HSE(繊細/刺激を求める/外向的)

共通するのはみな繊細さんであるということだ。
内向的/外向的はその名のとおり、人とのかかわりを持ちたがるか否かということ。
刺激追求型(HSS型 High Sensation Seeking)とは、好奇心が旺盛で新しいことにチャレンジしたり、冒険したりするのが好きなタイプとのことだ。

自分は何型の繊細さん?診断できるサイトに行ってみたら…

自分は繊細さんに間違いはないだろう。
それでは4つのタイプのうち、どれに当てはまるだろうか。
いくつかあるサイトの中で二つほどやってみることに。
そのうちのひとつ→HSP診断テスト
2つのサイトのテストで診断された私の繊細さんのタイプは…

HSE 外向的な繊細さん(非刺激追求型)だった。

なるほど。
たしかに友達は少ないけれど、人と関わるのは楽しくて好きだ。
それでいてセンシティブで、且つ冒険を好まないからHSEか。
そういわれてみると腑に落ちることが多々ある。

思い当たる自分のHSE的感覚・行動・感情

子供のころ、濡れたお風呂場の床に足を付けるのがものすごく苦痛だった。

臭いや音に敏感だ。

異様なまでのビビり体質。どんな人でも新しいことに挑戦するときは、不安になったり怖くなったりするものだろうが、私の場合それが半端じゃない。
熟考に熟考を重ね、何度も何度も振り返り、さぁやるぞ!となってもなかなか飛び出せない。
一世一代の大挑戦ならわかるが、他の人にしてみれば「え?そんなことで?」ということにもものすごい勇気と時間を必要とする。

常に競争を強いられるような環境が苦手だ。

他人軸になるのをやめられない。

人と会うのは楽しいけれど、帰ると疲れ果ててしまう。

人と関わる仕事をしたいといつも思っている。

人や動物、時には物にまで感情移入してしまう。

人の感情や意図することを察することは割と得意だ。

HSEとわかった今、必死に自分の特徴を忌避して豪快な人間になろうとしなくていいんだ、ということに気づいた。

短所を長所に!配られたカードで勝負しよう!

HSP/HSEは気質である。
気質とは、性格の中でもその人が生まれつき持っている部分のことだ。
気質と性格は別のものという考え方もあるようだが、私はもともとある気質を性格の一部と考えるほうがしっくりくる。

そして気質はそう簡単に変えられるものではない。
繊細さんが豪放磊落な人間になるぞ!といってなれるものではないのだ。
ではどうすればいい?

HSP/HSEの性質をいままではネガティブにとらえていたけれど、ポジティブに考えることもできるはずだ。

ビビりというと短所に聞こえるが、「慎重」と言い換えることもできる。
共感性が高ければ、誰かの悲しみには寄り添えることができるし、誰かの喜びは自分の喜びのように感じることができる。
感覚が敏感で不快に思うことが多いが、感覚が鋭いことを活かして、他の人が気づかないところまで気を配ることもできるはず。
人と会って疲れてしまうのは繊細だからであって、自分が人付き合いに向いていないのではない。
人と会う時間も一人になって休息をとる時間も、どちらも自分には必要で大切な時間だ。
繊細は悪いことばかりではない。
ダメじゃない。
繊細な自分を肯定してあげよう。

…とビジネス恐がりキャットの侘助氏は語る

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